国連総会、対露で特別会合 安保理40年ぶり要請

米ニューヨークの国連本部(共同)
米ニューヨークの国連本部(共同)

国連総会(193カ国)は2月28日、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり緊急特別会合を開いた。数日続く見通しで、各国からロシア非難の声が相次ぐとみられる。緊急特別会合は今回で11回目。安全保障理事会の要請で開かれるのは、イスラエルによるゴラン高原併合を議論した1982年以来40年ぶりとなった。

会合でグテレス事務総長は流血の事態を終わらせるよう求め、ロシアのプーチン大統領による核部隊の戦闘警戒態勢命令について「核兵器の使用を正当化できるものは何もない」と批判した。

安保理は25日、ロシアを非難する米国主導の決議案を採決したが、ロシアが常任理事国の持つ拒否権を使い否決した。米国などは総会において同様の決議採択を目指す考えで、早ければ3月2日にも採決される。(共同)

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