公明、自民・国民民主接近を警戒 参院選埋没懸念も

会見する公明党の山口那津男代表=1日午前、国会内(矢島康弘撮影)
会見する公明党の山口那津男代表=1日午前、国会内(矢島康弘撮影)

「自公の連立政権は政権合意を結び、岸田文雄首相からも、これを堅持すると確認があった」

公明党の山口那津男代表は1日の記者会見でこう強調し、令和4年度予算案に賛成した野党・国民民主党の対応が連立政権に与える影響を重ねて否定した。ガソリン税の一部を軽減する「トリガー条項」の凍結解除をめぐっても、国民民主の玉木雄一郎代表が首相と「合意した」と主張していることに「われわれが知る由もない」と突き放した。

一方で公明は、2月の沖縄県石垣市長選で自民とともに推薦した現職の勝利を、夏の参院選、秋の県知事選に向けた自公の「成果」と強調しており、自民に秋波を送ることも忘れない。両党幹事長・国対委員長による「2幹2国」の定例化も公明側の提案で実現。自公間の相互推薦が夏の参院選では見送られる可能性が高い中、関係改善への期待をにじませた形だ。

ただ、自民側の真意はいまだ見えてこない。「国民民主には、どんな意図があるのか。連立に入りたいのか参院選対策か…」。先の衆院選で第3党の座を日本維新の会に奪われた公明の幹部は、首相と国民民主の「距離」に気をもむ。疑心暗鬼を生む土壌として、衆院選で太田昭宏前代表ら自民とのパイプが太い重鎮が引退した影響もある。

相互推薦が見送られたとしても、公明に連立政権を解消する選択肢はない。そんな中で今後自民とのきしみが増せば、参院選で自民支持層からの票を減らすおそれもある。(児玉佳子)

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