国土交通省は28日、運転免許なしで乗れるようになる電動キックボードなど「小型低速車」の保安基準案を有識者会合に示した。最高速度を時速20~15キロ以下に制御する機能や方向指示器を義務付ける一方、バックミラーなどは不要とする。安全を確保しつつ、通勤や観光地で気軽に利用できるよう規制緩和する。速度計を義務付けるかどうかは結論を持ち越した。
警察庁は、16歳以上を対象に運転免許なしで小型低速車の運転を認め、ヘルメット着用は努力義務とするなどの道交法改正案を今国会に提出する方針。最高速度は20~15キロで調整しており、国交省の保安基準もこれに合わせる。
基準案によると、加速制御の機能は容易に改造できない構造とし、ブレーキは独立した2系統を求める。方向指示器や前照灯、クラクションなども必要となる。定員は1人に限り、定格出力は600ワット以下とする。