トヨタ、サイバー攻撃受け国内全工場稼働停止

トヨタ自動車本社に掲げられている旗=愛知県豊田市
トヨタ自動車本社に掲げられている旗=愛知県豊田市

トヨタ自動車は28日、3月1日に国内全工場(14工場28ライン)の稼働を停止すると発表した。トヨタに部品を供給している主要取引先がサイバー攻撃を受け、部品供給を管理するトヨタのシステムが影響を受けたもよう。2日以降に通常稼働に戻せるかは精査中とみられる。

トヨタがサイバー攻撃とみられるシステム障害に絡んで全工場稼働停止を発表したことを受けて、岸田文雄首相は28日、記者団に「政府として実態を確認させている」と述べた。ウクライナに侵攻したロシアとの関係を問われ「確認した上でなければ答えるのは難しい」と明言を避けた。

サイバー攻撃を受けたのは、樹脂部品を手掛ける愛知県豊田市の小島プレス工業とみられる。

トヨタは新型コロナウイルのオミクロン株の流行や半導体不足で、たびたび減産を余儀なくされてきた。

新型コロナの感染が落ち着いていた昨年12月には、12月の世界生産として過去最高の80万1000台を生産していたが、オミクロン株の影響で再び減産局面に入り、2月9日には令和4年3月期の世界生産計画を900万台から850万台に下方修正すると発表していた。

新たにサイバー攻撃による減産という不測の事態に見舞われたことで、業績への影響も懸念される。

トヨタが2月25日発表した1月の生産・販売・輸出実績(トヨタ・レクサス車)によると、世界生産台数は前年同月比15%減の63万台、国内生産は32%減の16万2000台と落ち込んでいた。

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