国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の27日のオンライン非公開会合で、ロシアの代表が自国によるウクライナ侵攻の正当性を否定した上で謝罪を表明し、話題となっている。欧州メディアが複数の出席者の話として伝えた。
報道によると、ロシア代表団を率いるオレク・アニシモフ氏は、侵攻について「いかなる正当性も見いだすことはできない」と指摘、事前に防げなかったことを「全てのロシア人を代表して謝罪を表明させてほしい」とロシア語で語りかけたという。
アニシモフ氏は北極圏が専門の科学者で、IPCCの活動に長く携わる。一連の発言は「個人的意見」だとし、困難な状況下でIPCCの議論への参加を続けるウクライナ代表団に対して「称賛」の意を示したという。(共同)