知人男性に繰り返し暴行を加えて死亡させ、現金を奪って遺体を広島県内の山中に遺棄したとして、強盗致死と死体遺棄の罪に問われた無職、安田こずえ被告(47)の裁判員裁判の判決公判が28日、大阪地裁で開かれ、森島聡裁判長は求刑通り無期懲役を言い渡した。
被告は主犯格とされる。死体遺棄の起訴内容を認めた上で「(男性から)金を奪おうと考えたことはない」と強盗致死罪の成立を否認していた。
起訴状によると、被告は森本豊被告(44)=同罪などで懲役20年、控訴=らと共謀し令和2年8月、大阪市のマンションに職業不詳、岡野満さん=当時(40)=を呼び出して頭を殴ったり蹴ったりして死亡させ、現金20万円を奪った。その後、遺体をレンタカーで運び、広島県東広島市の山中に遺棄したとしている。