トランプ氏、ウクライナ危機「自分なら簡単に阻止」 バイデン氏を「ばか」とこき下ろす

【オーランド(米フロリダ州)=大内清】米国のトランプ前大統領は26日、ウクライナ情勢をめぐり、バイデン大統領がロシアのプーチン大統領に「いいようにあしらわれている」と批判し、自身が政権の座にあれば「こんな茶番を止めるのは簡単だった」と述べた。南部フロリダ州オーランドで開催されている米保守勢力の年次総会「保守政治行動会議」(CPAC)で演説した。

トランプ氏はこのところ、プーチン氏がウクライナ侵攻を前に同国東部の親露派支配地域の「独立」を承認したことを「天才的」だと称賛し、共和党の一部や民主党から「不適切だ」との批判が上がっていた。この日の演説ではそれを念頭に、「問題なのはプーチン氏の頭が良いことではなく、われわれ(米国)の指導者がばかなことだ」とバイデン氏をこきおろした。自身ならどのように侵攻を阻止したかは語らなかった。

また、ロシアがブッシュ(子)政権期の2008年に行ったジョージア(グルジア)侵攻と、オバマ政権期の14年に強行したウクライナ南部クリミア半島の併合も引き合いに、「私は21世紀に入ってロシアが他国を侵略することがなかった唯一の大統領だ」と自賛。ウクライナのゼレンスキー大統領を「勇敢な男だ」と評価した。

トランプ氏は在任中の19年、ゼレンスキー氏に対し、ウクライナへの軍事支援などと引き換えにバイデン氏に絡む疑惑の捜査を依頼したことが「権力の乱用」に当たるとして弾劾訴追を受けた(20年2月に無罪評決)。

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