国連総会、ウクライナ侵攻で「平和のための結集」へ

国連本部=米ニューヨーク
国連本部=米ニューヨーク

【ニューヨーク=平田雄介】国連安全保障理事会は27日午後(日本時間28日朝)、ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、「平和のための結集決議」に基づく国連総会(加盟193カ国)の緊急特別会合の開催を求める採決を行う。国連筋が明らかにした。安保理の議事手続きをめぐる投票では常任理事国は拒否権を行使できないため、9カ国以上の賛成を得て可決される見通し。早ければ28日にも始まる。米国などが25日の安保理で否決されたのと同趣旨の対露非難決議案の採択を目指している。

平和のための結集決議は東西冷戦下の1950年に採択された。常任理事国の不一致により安保理が機能不全に陥ったときに、国連総会が国際の平和と安全を回復する措置を勧告する目的で審議すると定めている。

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