露軍がクラスター弾使用か 4人死亡と人権団体発表

23日、親ロシア派が支配するウクライナ東部ドネツク郊外を進む軍事車両(ロイター)
23日、親ロシア派が支配するウクライナ東部ドネツク郊外を進む軍事車両(ロイター)

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は26日までに、ウクライナに侵攻したロシア軍が、東部ドネツク州で非人道的な兵器として知られるクラスター(集束)弾を使用し、民間人4人が死亡したと発表した。

クラスター弾は1発の爆弾が子爆弾をまき散らし広範囲を破壊するため2010年に禁止条約が発効。非政府組織(NGO)クラスター弾連合(CMC)によると、110カ国・地域が加盟しているがロシアやウクライナ、米国などは未加盟。

HRWによると、ロシア軍が侵攻を開始した24日に、クラスター弾が搭載されたミサイルがドネツク州の病院のそばに撃ち込まれ、4人が死亡し10人が負傷。病院や救急車も損傷した。病院関係者から聞き取るなどして検証した。

HRWは「ロシア軍はクラスター弾の使用や、無差別殺傷する兵器による違法な攻撃をやめるべきだ」と訴えた。(共同)

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