愛媛の会社、貨物船被弾 ウクライナ沖、フィリピン人船員1人けが

ウクライナ・オデッサ州の港付近で25日に被弾した貨物船「ナムラ・クイーン」(ウクライナ国防省のフェイスブックから、共同)
ウクライナ・オデッサ州の港付近で25日に被弾した貨物船「ナムラ・クイーン」(ウクライナ国防省のフェイスブックから、共同)

愛媛県今治市の海運会社は26日、自社所有の貨物船「ナムラ・クイーン」が、ウクライナ南部オデッサ州の港近くで25日に砲撃され損傷したと明らかにした。フィリピン人の男性船員1人が負傷したとの情報が入っているという。

海運会社側によると、貨物船はパナマ船籍で、船長と船員ら20人が乗っていた。全員がフィリピン人で、うち男性1人が肩にけがをしたが、命に別条はないという。船はトウモロコシを積み込むために寄港する予定だった。自力で動くことができ、安全確保と船体の状況確認のためトルコに向かった。

船員らは、航行への警告が出ていた海域に入った後、警告を把握。船を対象海域の外へ移動させようとしたところに被弾した。25日午後8時ごろ、船を管理するフィリピンの会社から「ミサイルが飛んできた。船にダメージがある」との一報が、海運会社に寄せられた。

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