皇室ウイークリー

(732)陛下、コロナ対応に「心から感謝」 ボランティアにも敬意示される

62歳の誕生日を前に、記者会見に臨まれる天皇陛下=21日午後、皇居・宮殿「石橋の間」
62歳の誕生日を前に、記者会見に臨まれる天皇陛下=21日午後、皇居・宮殿「石橋の間」

天皇陛下は23日、62歳の誕生日を迎え、皇居・宮殿で祝賀行事に臨まれた。宮殿「松の間」で、皇族方を代表して秋篠宮ご夫妻からごあいさつを受けた後、皇后さまとともに岸田文雄首相らから祝賀を受けられた。岸田首相が「国民一同を代表し、心からお祝いを申し上げます」と述べると、陛下は感謝を伝え、「この機会に国民の幸せと国の発展を願うとともに、友好各国の元首のご健勝と国民の幸せを願います」と言葉をかけられた。

天皇誕生日の祝賀行事で、お言葉を述べられる天皇陛下と皇后さま=23日午前11時1分、皇居・宮殿「松の間」
天皇誕生日の祝賀行事で、お言葉を述べられる天皇陛下と皇后さま=23日午前11時1分、皇居・宮殿「松の間」

誕生日に先立ち、陛下は21日、宮殿「石橋(しゃっきょう)の間」で記者会見に臨まれた。会見で陛下は、新型コロナウイルス感染症の対応に当たる医療関係者や保健所関係者、エッセンシャルワーカーら「多くの方々に心からの感謝の気持ちを伝えたいと思います」とお述べに。感染防止対策を講じながら昨夏に開催された東京五輪・パラリンピックの関係者をねぎらい、「国境を越えた選手同士の交流が各所で見られたことにも感慨を覚えました」と明かされた。

東日本大震災の発生から間もなく11年となることにも触れ、復興で社会基盤の整備などは進んだものの、「精神的なサポートを必要とする人が近年になってむしろ増えていると伺うなど、本当の意味での復興はまだ道半ばにある」とご指摘。「雅子と共に、引き続き被災地に心を寄せていくつもりです」との考えを示された。

休館中の皇居・三の丸尚蔵館の収蔵品を前に、言葉を交わされる天皇、皇后両陛下=10日午後、皇居・御所(宮内庁提供)
休館中の皇居・三の丸尚蔵館の収蔵品を前に、言葉を交わされる天皇、皇后両陛下=10日午後、皇居・御所(宮内庁提供)

平成23年の震災発生時に国内外から多くのボランティアが支援に駆け付けたことや、同年にトルコで発生した地震で、日本から支援に訪れ、活動中に余震で亡くなったNPO法人職員の宮崎淳さんに対し、現地の人々から感謝の気持ちが寄せられていることをご紹介。「災害ボランティアの精神は誠に尊いもの」とし、「日本の多くの人々が国内外で災害ボランティア活動に従事してくれていることに敬意を表したい」とねぎらわれた。

また、陛下は皇后さまの近況について、コロナ禍で体調の整いにくい中、工夫や努力を重ねて公務に臨まれているとして、「快復を温かく見守っていただければ」と語り掛けられた。

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