あさま山荘事件後、連合赤軍メンバーら相次ぎ出版

昭和47年2月のあさま山荘事件や、集団リンチ事件を起こした「連合赤軍」。そのメンバーらは、獄中で相次いで手記などを出版した。事件から50年が経過し、亡くなったメンバーもいる中で、事件当時の心境や同志殺害の誤りを自己批判するなど、連合赤軍側から事件や時代背景を知る資料となっている。

幹部だった永田洋子元死刑囚(平成23年に病死)は、公判中から事件を「総括」するためとして、「十六の墓標(計3巻)」などの手記を執筆した。坂口弘死刑囚(75)は事件の詳細をつづった「あさま山荘1972(計3巻)」のほか歌集も出版。植垣康博さん(73)は勾留中に「兵士たちの連合赤軍」を、加藤倫教(みちのり)さん(69)は出所後に「連合赤軍少年A」をそれぞれ出版した。

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