気分はアルペン選手 日本初モーションレコーダー付きコースの魅力 福島の猪苗代スキー場

モーションレコーダーが設置されたコース。緩斜面で初級者でも楽しめる=福島県猪苗代町(芹沢伸生撮影)
モーションレコーダーが設置されたコース。緩斜面で初級者でも楽しめる=福島県猪苗代町(芹沢伸生撮影)

日本選手の活躍や感動シーンの数々が連日報じられた北京冬季五輪。スキーやスノーボードの熱戦に刺激され、ゲレンデに思いをはせた人も多いのでは。そんな中、猪苗代スキー場(福島県猪苗代町)に国内で初めて、アルペン競技の選手気分になれる施設が登場した。特設コースを滑ると一連の動画と滑走タイムが、スマートフォン(スマホ)やパソコンに瞬時に送られる。スキー好きのアラカン記者が体験した。

タイムと動画を記録

アクションレコーダーと呼ばれるシステムで、同スキー場を運営するDMCaizu(福島県猪苗代町)が、グループ会社のアイアンドエーエス(東京都千代田区)と、朝日機工(福島県石川町)の3社で開発した。設定されたコースを滑る人を複数のハイスピードカメラが撮影。素材は自動編集され、滑走タイムとともにスマホやPCで見ることができる仕組みで、特許出願中という。

スキーやスノーボードの上達には、フォームのチェックが有効。しかし、滑走シーンの動画を自分できちんとした形で残すのは容易ではない。また、SNSの普及もあり滑走動画のニーズは高まっていたという。

スマホで会員登録しスタートゲートでQRコードを読み取ってもらえば手続きは完了=福島県猪苗代町(芹沢伸生撮影)
スマホで会員登録しスタートゲートでQRコードを読み取ってもらえば手続きは完了=福島県猪苗代町(芹沢伸生撮影)

猪苗代スキー場の一角に設けられた専用コースは約400メートル。スノーボード・アルペン競技の旗門が赤と青、それぞれ8つずつ並ぶ。スタートゲートから滑り出し赤と青の旗門を交互に通過、ゴールを目指す。正にアルペン競技そのものだ。

「テレビ中継と一緒」

早速、挑戦した。取材当日は降雪があり視界はやや不良。システムを体験するには、まずスキー場ファンクラブの会員(無料)になる。スマホで登録し、リフトでスタート地点へ向かう。入り口のスタッフにスマホのQRコードを示し、ファンクラブ会員と認識され準備は完了した。

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