「時間戻せるなら戻したい」 NZ地震11年で追悼

富山外国語専門学校で開かれたニュージーランド地震の追悼の集い=22日午前、富山市
富山外国語専門学校で開かれたニュージーランド地震の追悼の集い=22日午前、富山市

185人が犠牲となった2011年のニュージーランド地震発生から11年となる22日、留学中の生徒12人が死亡した富山外国語専門学校(富山市)で追悼の集いが開かれた。遺族や同級生、在校生らが、発生時刻に合わせ午前8時51分に黙禱(もくとう)をささげた。

桐田哲也校長は追悼の辞で「皆さんが希望と夢を抱き海外研修に参加されたこと、突然に起こった惨劇、その深い悲しみを、ずっと受け継いでいく」と述べた。堀田めぐみさん=当時(19)=を亡くした父、和夫さん(67)は「黙祷の1分間が本当につらい。時間が戻せるなら戻したい」と胸中を明かした。

地震ではクライストチャーチ市中心部のカンタベリーテレビ(CTV)ビルが倒壊。語学研修中だった同校の生徒ら日本人28人を含む115人が死亡した。

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