卒業アルバムの制作大手、ダイコロ(大阪府枚方市)は22日、全国の学校向けにデジタルの卒業アルバムを制作する新サービス「卒アルモバイル」の受注を4月から始めると発表した。スマートフォンやタブレット端末に対応し、動画や音の掲載が可能。表情の気に入らない写真の入れ替えも簡単にでき、生徒個人に合わせた卒アルになる。
体育祭や文化祭、部活動などの臨場感ある動画の掲載に加え、生徒や教員の個人写真と音声メッセージをリンクして楽しめる。データはクラウド上に保管。アカウントの付与で遠方にいる祖父母らも気軽に閲覧できる。
親しい友人や家族の間でページを共有し、卒業後に写真を追加するなど交流の場としても活用できる。学校側にとっては生徒間のバランスに配慮した写真選定の必要がなくなり、アルバム発行後にも容易に修正できるため教員の負担軽減につながる。
松本秀作社長は記者会見で「写真が気に入らないと二度と卒アルを開かないという人もいたが、自分用にカスタマイズして思い出を大切にしてほしい」と強調した。