ふくおかFG、8年ぶりトップ交代 五島新社長「変革続ける」

ふくおかフィナンシャルグループの社長に昇格する五島久取締役執行役員(右)と柴戸隆成会長兼社長=福岡市中央区
ふくおかフィナンシャルグループの社長に昇格する五島久取締役執行役員(右)と柴戸隆成会長兼社長=福岡市中央区

ふくおかフィナンシャルグループ(FG)は22日、五島久取締役執行役員(60)が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。社長交代は8年ぶりとなる。デジタル化の急速な進展など経営環境が激動する中、トップの若返りを図り、令和4年度から始まる新たな中期経営計画で掲げる目標達成に向け邁進(まいしん)する。

「重いバトンを引き継ぐことになるが、これからも変革を続けていく。銀行の殻に閉じ籠もることなくさまざまなことにチャレンジしてくことが大事だ」

五島氏は福岡市内で記者会見し、国内屈指の地銀グループを牽引(けんいん)していく意気込みを語った。

五島氏は、ふくおかFG傘下の福岡銀で総合企画部や営業戦略部など中核を担う部門に長く在籍し、現在は同行の専務を務める。近年は、顧客の資産形成をサポートするサービス「投信のパレット」の展開や、新型コロナウイルス下での営業店の業務継続などで陣頭指揮をとった。

バトンを託し会長職に専念する柴戸隆成会長兼社長(67)は、五島氏について「さらなる変革に向けてふくおかFGの組織力を最大限発揮できるリーダーシップがある」と評した。

柴戸氏は平成26年にふくおかFG社長と福岡銀頭取に就任した。長崎県を地盤とする旧十八銀行との経営統合や国内初のデジタルバンクをうたう「みんなの銀行」の開業など、地方銀行にとっての逆風下で収益基盤強化を図った。

柴戸氏は「いろいろなプロジェクトに一定のめどがついた。(トップを)代わるには一番いいタイミングだ」と述べた。

人口減少や日本銀行によるマイナス金利政策の長期化など地銀を取り巻く環境は厳しい。一方でデジタルトランスフォーメーション(DX)やSDGs(持続可能な開発目標)など社会の急速な変化に対応し、収益を上げることが求められる。当面は新型コロナの感染拡大で打撃を受けた取引先の支援も大きな課題となる。

五島氏は「難しい局面ではあるが、DXやSDGsなどの動きはチャンスでもある」と強調。経営方針として「お客本位の徹底」「人と組織の活力を引き出す」「収益を上げ続ける」の3本柱を掲げる。策定中の次期中計では「しっかりと収益を上げていくための組織体制をつくり上げていく」と力を込めた。(小沢慶太)

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