福岡県田川市で平成30年、1歳4カ月の三男を医師に診察させず、置き去りにして死なせたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親、常慶(じょうけい)藍被告(26)は21日、福岡地裁で開かれた裁判員裁判初公判で「病院に連れて行かなければいけない(状態)とは分からなかった」などと述べ、起訴内容を否認した。
起訴状によると、三男の唯雅(ゆいが)ちゃんが重い低栄養状態になり、30年11月上旬には腕や脚などを骨折して肺炎を発症したのに、医師の診察を受けさせず、自宅に置き去りにしたまま長時間にわたって外出。同年12月1日、肺炎による急性呼吸不全で死亡させたとしている。
この事件で、夫の雅則被告(26)が保護責任者遺棄致死罪に加え、エアガンで唯雅ちゃんを撃ったとする傷害罪でも起訴されている。夫婦は別々の公判で審理される。