産院取り違え、都争う姿勢 男性「諦められない」

江蔵智さん
江蔵智さん

東京都立墨田産院(閉院)で昭和33年に出生直後、他の新生児と取り違えられた江蔵智さん(63)が、都を相手取り、実の親の調査義務があることの確認などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が21日、東京地裁で開かれた。都側は「法令の定めがなく、調査はできない」として争う姿勢を示した。

この日の弁論で江蔵さんは意見陳述し、「46歳で育ての親と血がつながっていないと分かったときは、頭が真っ白になった。真の家族に会いたいという気持ちを諦めることはできない」と訴えた。

訴状によると、江蔵さんは33年4月に出生して間もなく、産院職員により誤って別の両親へと引き渡された。母親が偶然受けた血液型検査がきっかけで、平成16年にDNA型鑑定で両親と血縁関係がないと判明した。

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