大阪冶金興業、兵庫・三木工場に新棟 国家プロジェクトに対応

大阪冶金興業の三木工場で竣工する新棟(中央)=兵庫県三木市(ドローン使用で永田直也撮影)
大阪冶金興業の三木工場で竣工する新棟(中央)=兵庫県三木市(ドローン使用で永田直也撮影)

金属熱加工業の大阪冶金(やきん)興業(大阪市東淀川区)が、創業80周年の記念事業として、三木工場(兵庫県三木市)に建設していた新棟が23日、竣工(しゅんこう)する。

新棟は鉄筋コンクリート5階建てで、延べ1420平方メートル。投資総額は約10億円。生産能力が従来比で4割の向上を見込む。最新の真空炉や金属3Dプリンターも導入し、国家的なプロジェクトにも対応する。

寺内俊太郎社長は「ものづくりを通じて国家社会に貢献するという創業の志を忘れず、今後もたゆまず技術を磨いて事業を発展させたい」と話している。

同社は昭和16年に創業。陸軍戦闘機「飛燕」のエンジン部品の加工を手掛けた。戦後、鉄鋼を強化する窒化(ちっか)処理を国内産業界で初めて実用化。昭和45年にチタン合金の熱処理に必要な真空炉を国内で初めて取り入れるなど、独自技術の開発や先端設備の導入を重ね、日本のものづくりを支えてきた。

近年は核融合エネルギーを研究開発する国際プロジェクト「ITER(イーター)」や、航空機エンジン用の新素材、人工骨などの人体パーツを開発・製造する国家プロジェクトに参加している。

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