京都が開幕戦で浦和撃破、曺監督「冒険の一歩進めた」

【京都―浦和】前半、競り合う京都のウタカ(上)。チームは今季開幕戦を白星で飾った=サンガS
【京都―浦和】前半、競り合う京都のウタカ(上)。チームは今季開幕戦を白星で飾った=サンガS

12年ぶりにJ1の舞台に戻ってきた京都が19日、ホームで迎えた今季初戦で、攻守にハードワークする持ち味のサッカーをみせ、富士フイルム・スーパーカップを制した浦和を1-0で撃破した。曺貴裁(チョウキジェ)監督は「大事なのは平常心だと思っていた。堂々とプレーした選手を誇りに思う」と選手たちをたたえた。

立ち上がりから、最終ラインを高く保ち、浦和のボール保持者に激しくチャージし続けた。運動量豊富な主将の松田らがハイプレスをかけ、相手の中盤に息をつく余裕を与えなかった。

先制点は後半4分。相手マークが緩んだ隙を突き、右サイドを持ち上がった守備的MFの川崎がマイナス方向のパス。中央で待ち構えていたエースFWのウタカが狙いすまして浦和ゴールをこじ開けた。「チームに勢いをもたらそうと思っていったのが、得点になってよかった」と川崎。その後は押し込まれる時間が増えたが、新加入のGK上福元の好セーブやDF陣の落ち着いたラインコントロールで、最後まで得点を与えなかった。

「(チームスローガンの)アドベンチャーの一歩を進めたんじゃないかなと思う」と指揮官。変わらぬ決定力を発揮した38歳のウタカは「(チームは)まだいろんな力を秘めている」と言った。京都旋風を予感させる船出となった。(北川信行)

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