中国、新種目が追い風 なりふり構わぬ強化策 日本は苦戦

北京五輪新種目の結果
北京五輪新種目の結果

北京五輪で採用された新種目は7種目で金メダルは米国が3個、中国が2個獲得した。中国は今大会、前回の平昌大会の金1個から7個と大躍進。新種目が追い風となった。

中国は開会式翌日の5日に行われた新種目のショートトラック2000メートル混合リレーを制し、開催国としての金メダル第1号を手にした。8日のフリースタイルスキー女子ビッグエアでは中国国内で熱狂的な人気の谷愛凌(こくあいりょう=18)が初代女王になった。

開催国の威信をかけ、なりふり構わない強化策を推し進めた結果だ。ショートトラックは韓国出身の金善台(キムサンテ)ヘッドコーチ、五輪金メダル6個のビクトル・アンをコーチに招き入れるなど、宿敵のノウハウを取り入れた。父は米国人、母は中国人の谷は生活も練習拠点も主に米国だが、中国代表として、母の出身地で行われる五輪出場を選んだ。

陸上競技から中国伝統の雑技まで幅広い分野で人材を探し、冬季競技の選手として育成してきた中国は金メダル数、総メダル数も過去最多を記録。ボブスレー女子1人乗りで1、2位でフィニッシュした米国も新種目で金3個、銀2個を獲得。総メダル数21個の約4分の1を占めた。

一方、日本は過去最多のメダルとなったが、新種目では苦戦した。メダルの可能性が高かった7日のスキージャンプ混合団体は、1回目に女子の高梨沙羅(25)=クラレ=が103メートルを飛んだが、スーツの規定違反で失格。得点が1人少ない中、小林陵侑(りょうゆう=25)=土屋ホーム=らの大ジャンプで巻き返し、2回目に進んだが、最終的に4位だった。

中国が優勝したショートトラック混合リレーは予選落ち。リレー重視の代表選考を行ったが、世界の壁は厚かった。そのほかの種目は出場なしで、層の薄さが出た形となった。

日本勢は平昌大会で新種目のスピードスケート女子マススタートで高木菜那が金メダル、ソチ大会でも新しく採用されたフリースタイルスキー女子ハーフパイプで小野塚彩那が銅メダルを獲得。新種目でメダルを獲得してきたが、今大会は悔しい結果となった。

次回の2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ(イタリア)大会では、国際オリンピック委員会が推し進める男女平等の流れで、ノルディックスキー複合の女子追加が期待されている。昨季からワールドカップ(W杯)、世界選手権は実施され、日本の中村安寿(あんじゅ=22)=東海大=らが表彰台に乗っており、五輪採用となれば、活躍が期待される。(獲得メダル数は17日現在)

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