坂本「努力報われた」 大技なくとも総合力で銅

<フィギュアスケート女子フリー>銅メダルを獲得し日の丸を掲げる坂本花織=17日、首都体育館(彦野公太朗撮影)
<フィギュアスケート女子フリー>銅メダルを獲得し日の丸を掲げる坂本花織=17日、首都体育館(彦野公太朗撮影)

シニア1年目の17歳で出場した平昌五輪から4年。日本女子のエースとして戻ってきた五輪の銀盤で、貫禄たっぷりの演技を披露した。フィギュアスケート女子の坂本花織(シスメックス)がフリーで153・29点の自己ベストを更新し、銅メダルを手繰り寄せた。「この4年間の集大成というか、今まで頑張ってきたことが報われてうれしい」と声を弾ませた。

4回転ジャンプのような大技はないが、なにより安定感が光った。前半の4つのジャンプを全て決め、勢いに乗った。演技後半の3連続ジャンプは最後の3回転ループを降りると、力強く、リンクを駆けた。演技後は、安堵したようにほっと一息つき、控えめにガッツポーズした。

大技の習得を目指したこともある。2020年2月の国体で4回転トーループに挑んだが転倒。同年夏の全日本合宿でも練習を繰り返した。隠れて4回転ループに励んだこともあったが、今季開幕までに安定させることができなかった。

その分、表現力を磨き上げることに力を入れた。「3回転半や4回転を入れないのであれば、そこを伸ばすしかない」と中野コーチ。平昌五輪シーズンからタッグを組む振付師、ブノワ・リショー氏とブラッシュアップした。

こまやかな動きに気を配り、「女性の強さ」を演じ切ったこの日は、表現力を示す5項目の演技構成点で全て10点満点の9点台をそろえてみせた。4回転を操るROC勢が3強とみられる中、総合力で牙城を崩してみせた。(久保まりな)

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