高松市で昨年9月、生後3カ月の長男を殴るなどして死亡させたとして、傷害致死罪に問われた無職、津守綾美被告(24)の裁判員裁判で、高松地裁(近道暁郎裁判長)は18日、懲役8年(求刑懲役9年)の判決を言い渡した。
近道裁判長は「習慣化された暴力で虐待だ」と認定。「犯行態様は危険で悪質」と述べた。
被告は起訴内容を認めていた。弁護側は育児のストレスで発症した適応障害が影響したとして懲役3年、執行猶予5年が相当と主張していた。
判決によると、被告は昨年8月から9月1日までの間、高松市内の自宅で長男、湊ちゃんの頭部を複数回殴り、頭蓋骨の骨折や脳腫脹(しゅちょう)の傷害を負わせ、翌2日に死亡させた。