シャープ、CEOに呉常務

シャープは18日、常務執行役員の呉柏勲氏(44)が副会長兼最高経営責任者(CEO)に昇格する人事を発表した。呉氏は親会社の鴻海精密工業出身で、主に海外事業を担当している。戴正呉会長兼CEO(70)は会長職に専念する。いずれも4月1日付。

戴氏はシャープが経営危機に陥って鴻海の傘下入りした2016年に社長に就任。20年には社長職を現在の野村勝明氏(65)に譲り、その後は会長兼CEOとして指揮を執っていた。昨年8月の従業員向けメッセージで、鴻海入りから5年の節目を迎えたことを理由に、CEO職を退く考えを示していた。 戴氏はシャープが経営危機に陥って鴻海の傘下入りした2016年に社長に就任。徹底した合理化で再建を進め、黒字を定着させた。20年には社長職を現在の野村勝明氏(65)に譲り、その後は会長兼CEOとして指揮を執った。昨年8月の従業員向けメッセージで、鴻海入りから5年の節目を迎えたことを理由に、CEO職を退く考えを示していた。 戴氏は18日の従業員向けメッセージで、呉氏について「絶大な信頼を置く幹部の一人で、必ずや輝けるグローバルブランドに導いてくれる」と評価した。その上で、1年間は会長職にとどまって「新CEOの順調な船出を支える」とした。 呉 柏勲氏(ご・はくくん)01年鴻海。12年堺ディスプレイプロダクト。シャープ常務などを経て、20年6月から常務執行役員。台湾出身。

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