サントリーHD新浪社長、賃上げ少なくとも3%

会見に臨んだサントリーホールディングスの新浪剛史社長=18日、東京都港区(同社提供)
会見に臨んだサントリーホールディングスの新浪剛史社長=18日、東京都港区(同社提供)

サントリーホールディングス(HD)の新浪剛史社長は18日、東京都内で開いた令和3年12月期連結決算の発表会見で、「新型コロナウイルス禍で大変な思いをした社員に報いたい」と述べ、労働組合との団体交渉を経たうえで令和4年4月の給与改定にあわせ、少なくとも3%の賃上げをする考えを示した。

基本給を底上げするベースアップ(ベア)でなく、「ある程度メリハリをつけてやるべき」として、一時金を含めた年収を引き上げる。

一方で、「同じ商品で大型と小型のペットボトルの価格が逆転したり、同じだったりはおかしい」として、商品の付加価値を高めたうえで値上げを実施すると説明。高付加価値商品の開発を加速するためにも、賃上げで社員の意欲を高めることが重要との考えを示した。

また、この日発表した決算でも海外事業がグループ全体の業績を牽引(けんいん)し、売上高の45・3%(酒税込み)を占めたことから、新浪氏は「賃上げの原資の5割は海外事業が占めている」と指摘。

「(岸田)現政権にご理解いただきたい」として、海外での収益が重要との考えを述べたうえで、「(感染の水際対策で)海外へ行ったり来たりできなくなっているのは、日本経済にも大変なマイナス。(ビデオ会議システムの)『Zoom(ズーム)』でのコミュニケーションだけではだめで、ビジネスパーソンが(海外へ)行きやすいようにしてほしい」と訴えた。


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