大会の「顔」谷愛凌、2冠達成し歓喜

女子ハーフパイプで優勝し、国旗を掲げ笑顔を見せる中国の谷愛凌=張家口(共同)
女子ハーフパイプで優勝し、国旗を掲げ笑顔を見せる中国の谷愛凌=張家口(共同)

18日に行われた北京冬季五輪女子ハーフパイプ決勝は、ビッグエアで金メダル、スロープスタイルで銀だった谷愛凌(こくあいりょう)(中国)が95・25点で優勝した。

他を寄せ付けない演技で2冠を達成した。8日のフリースタイルスキー女子ビッグエアを制した中国の谷愛凌が、自身最終種目となったハーフパイプでも金メダルを獲得。15日のスロープスタイルでも銀メダルに輝いており、「最初の金メダルを手に入れたときでさえ、さらに『銀』と『金』を手にできるとは思わなかった」と歓喜した。

他を圧倒する高さと高難度の技を正確に決めた。1回目に93・25点の高得点を出すと、2回目は95・25点とさらに点数を伸ばした。金メダルが確定した後の3回目はガッツポーズして滑走をスタート。ゆっくりとコースを滑り切り、感慨に浸った。

父親が米国人で、米カリフォルニア州育ち。母親の出身地である中国での五輪出場を目指し、2019年に中国国籍を取得した。中国語も話し、愛称は「スノープリンセス」。人気は絶大だ。多様性を象徴するような存在は、「大会の顔」ともなった。

競技後には、「私のスポーツへの情熱を通して、若い女性を応援し、このスポーツを知らなかった人たちにも広めていけたら、さらに光栄なこと」と希望を口にした18歳。今後も多くの注目を集めそうだ。(小川寛太)

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