19日に開幕戦を控えるサッカーJ1の神戸、C大阪、G大阪、京都の4クラブの監督や選手らが17、18日に相次いでオンラインで記者会見し、新シーズンに臨む意気込みなどを語った。
神戸(19日午後3時~ VS名古屋 @豊田ス)
3季目の指揮を執る三浦監督は「昨シーズン以上のことに取り組めている。開幕戦でチームに勢いをもたらしたい」と強調する。その上で「プロのスポーツは勝つために最善を尽くすもの。そういう意味で、開幕戦の勝ちは大きい。勝って勢いをつけたい。最高の準備をして勝ちにこだわるのが、プロのスポーツだと思う」と白星スタートへの強い気持ちを語った。
昨季、クラブ史上最高位の3位に入り、今季はJ1のタイトルに加えて目標のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇も狙うシーズンとなる。新加入の扇原は「自分たち自身がぶれずにやれるかが大事」。レギュラー定着を目指す小林は「JリーグとACLに向けて最高の準備をしたい」と抱負を話した。
C大阪(19日午後2時~ VS横浜M @日産ス)
昨季途中に就任し、指揮官として初めての開幕を迎える小菊監督は「選手が一体感を持って取り組んでくれ、開幕が待ち遠しい気持ちでいっぱい。いい競争の中で選手たちは私たちがデザインした攻守の規律を守ってくれ、完成度も増している」と言い切る。
昨季12位からの飛躍を期す指揮官が目指すのは攻守両面にアグレッシブで、ダイナミックにボールを奪い、ゴールを目指すサッカー。その上で「勝つとチームの自信になる。勝利という結果が出れば、加速する」と開幕戦を位置づける。昨季限りで現役引退した大久保嘉人さんの背番号20を受け継いだ加藤は「勝負の1年だと思う」と前を見据えた。
G大阪(19日午後2時~ VS鹿島 @パナスタ)
新たに指揮を執る片野坂監督は「いよいよ始まるという気持ちと、楽しみな部分もある。ホームで開幕を迎えられる喜びもある。いろんな感情があるが、楽しみが大きいかな」と心境を語った。
昨季の13位からの巻き返しを図るべく、ボールをつないで攻める自身のスタイルのチームへの浸透を促してきた指揮官は「(開幕戦は)選手が躍動してくれているか、アグレッシブにプレーしていくれているかが大事」と指摘した上で、「チャレンジャー精神を持って開幕から戦うのが大事だと思う」と力を込めた。昌子は「個人的に楽しみだし、チームしても楽しみ。開幕できることを感謝したい」と述べた。
京都(19日午後2時~ VS浦和 @サンガS)
12季ぶりにJ1の舞台で戦うチームを率いる曺貴裁(チョウキジェ)監督は「起承転結の起をつくる試合。序章をしっかり戦いたい」と開幕戦の意義を説明した。
チーム自体は久々のJ1だが、指揮官自らは「胸が躍るとか、高ぶるとかはなく、粛々している」といい「平常心で迎えるのが一番大事だとこの年になって気づいたのもある。受験生が試験に臨む感じ。一夜漬けでもダメだし、積み上げてきたものを出すだけ」と説明した。
その上で「自分たちの見せるものはエネルギッシュでないといけないと思っている」ときっぱりと話し、細部までこだわってきたアグレッシブなサッカーを披露する意気込みを口にした。主将の松田は「(J2で2位に入ってJ1昇格を決めた昨季よりも)よりアグレッシブに、より速くなっている」と今季の京都のサッカーを形容する。「一人一人に『やってやるぞ』というのが表れている。冒険して(他のJ1勢に)驚きを与えたいと思う」と力強く宣言した。