大阪府が17日に発表した令和4年度当初予算案のうち、教育関連では、府立高校の生徒で家族の介護などを担う「ヤングケアラー」の支援強化のため7100万円を計上した。支援が必要な家庭を福祉サービスにつなぐ「スクールソーシャルワーカー」の増員や放課後の補習を担う「学習支援員」の配置などに充てる。
小中学校で1人1台ずつ配布されたタブレット端末を活用し、外国にルーツを持ち、日本語を習得していない児童生徒らにオンラインで日本語を指導する事業費として1200万円を盛り込んだ。
またオンライン学習をめぐるトラブルなどに対応するサポートセンターを新たに設置。委託事業者による運営費に2億2200万円を充てた。大阪市立高校の府への移管に伴い、ICT(情報通信技術)環境の整備など学校運営に必要な経費として36億600万円を計上した。