先月31日、北京大学国際戦略研究院は自らの公式サイトで「技術領域における米中競争、分析と展望」と題する報告書を発表した。IT技術、AI技術、宇宙開発、航空技術などの先端技術諸領域における米中競争と米中デカップリング(切り離し)の現状を分析し、今後の趨勢(すうせい)を展望したものである。
報告書はまず、上述の諸領域における米中の技術レベルの現状を概観し、全体的に見れば米国の先端技術が世界をリードしており、多くの領域において、中国より、かなり進んでいる、との結論を出している。
こうした上で報告書は、中国の先端技術はごく限られた一部の領域で先頭を走るケースもあるが、大半の領域ではアメリカより立ち遅れており、全く空白の領域もあると素直に認めている。