岸田首相記者会見詳報

(7)「一般論として3月6日解除もありうる」

会見する岸田文雄首相=17日夜、首相官邸(矢島康弘撮影)
会見する岸田文雄首相=17日夜、首相官邸(矢島康弘撮影)

=(6)から続く

--水際対策の緩和により、原則は変わったのか。原則「禁止」か「容認」か

「どっちが原則で、どっちが例外かということなのかもしれませんが、一応、今回については観光目的の方を除いて、外国人の方の入国については認めるということを申し上げています。もちろん先ほど申し上げました総人数は制限は残しているわけありますし、また待機期間についても指定国、非指定国、さらには、3回目の接種を受けておられる方、おられない方によって、それぞれ日数あるいは待機場所も決めた上でルールを作らせていただきました。こうした全体のルールの中で外国人の方の入国については、観光目的の方以外は認めさせていただく。こういったことを申し上げさせていただいております」

--在日米軍基地でコロナ感染が急拡大した。PCR検査などの対応に齟齬(そご)もあった。今後、日米地位協定の問題にどう対応していくか。米兵のゲノム解析の結果は変わってきたのか。

「まず日米地位協定についてどう考えるかということですが、日米地位協定については、それ自体が大変膨大な法典でありますので、具体的なさまざまな課題の発生を受けて、これまでも現実的な対応が行われてきた。こうしたことでありました。かつて環境問題が日米地位協定に絡んで問題になった際には、そもそも日米地位協定の中に環境条項というものが存在しなかったということから補足協定を作って対応した。こういったこともありました。米軍軍属の事件の際にも、補足協定で対応した。私も外相として対応しましたので、そういったことも思い返しています」

「ですから、それぞれの課題に応じて、迅速に対応するにはどうあるべきなのか。こういった観点から議論を行い、今回は感染症との戦いでありますので、地元の皆さんの命、健康がかかっているわけですから、迅速に対応しなければいけないということで日米でしっかり協議を行い、米国に対応を求めた。こうしたことでありました。米国においても話し合いの結果、米軍の入国者については、出国前、入国後、入国後5日以降、3回の(検査)を行うということ。さらには3週間にわたって外出禁止などの措置を取るなど対応を行ってきた。こうしたことでありました」

「結果として、1月14日に米軍における新規陽性者の数、715人だったものが、2月16日には81人まで減少した。こうしたことでありました。そしてゲノム解析についてどうなのかという質問がありました。この結果判明の時期については、今のところ確たる見通しについて承知をしておりませんが、この解析ももちろん一つポイントではあると思いますが、何よりも感染者の数を減らすこと。さらには医療提供体制、これをしっかり充実させること。これが地元、県民の皆さんの命や健康を守る上で重要であるという観点から、そちらの充実にまずはしっかりと努めていかなけれなならないと思っています」

--このままのペースで感染状況が改善すれば、来月6日に蔓延(まんえん)防止等重点措置の一斉解除は可能か

「まず現状については、先ほど申し上げたように、感染拡大のペースは落ち着きを見せていますが、専門家の方々のお話を聞いていましても、重症者の数の増加は遅れてくるリスクもあるから、決してまだまだ油断してはならない。こうしたご指摘があります。まだ警戒を緩める段階ではないと思います。状況をしっかり把握しなければならないと思います」

「そして3月6日、一斉に解除できるのかということでありますが、今回延長した地域においても状況をしっかり把握しなければいけない。今回、蔓延防止措置を解除した5つの県においては、まずは地元の要請があるということ。さらには新規感染者の数が減少傾向にあるということ。あるいは病床の使用率が50%を下回っているということ。さらには重症者の病床使用率も50%を下回っているということ。さらには自宅療養者の数、これも減少しているということ。こういった点を勘案して、地元ともよく話し合った上で、重点措置を解除することに至ったという報告を受けています」

「こういった事情は、その地域によって、事情はさまざまですから、全てこの物差しでいくというものではありませんが、こういった点も考慮に入れながら、今後延長した地域についても状況をしっかり把握していく。その中で、地元ともよく話し合いながら、解除ができるという結論に至ったならば、3月6日を待たずに解除するということもありうると一般論としては思っています。実際には、状況をしっかり把握した上で決断することになりますが、一般論としては、今申し上げたような考え方に基づいて対応するべきであると思っています」

=(8)に続く

会員限定記事会員サービス詳細