スパイ容疑か 上海で50代の日本人男性拘束 15年以降に中国で16人拘束

中国の国旗(AP)
中国の国旗(AP)

【北京=三塚聖平】昨年12月に中国上海市で50代の日本人男性が中国当局に拘束されたことが17日、分かった。日中関係筋が明らかにした。拘束の経緯や理由は不明だが、スパイ行為に関与した疑いをかけられているもようだ。中国ではスパイ容疑などで日本人が拘束するケースが続いており、2015年以降に少なくとも計16人に達する。

上海の日本総領事館などが、男性の早期解放を中国側に求めている。今年は日中国交正常化50年を迎えるが、新たな日本人拘束事案が明らかになったことで、日中関係にも影響を与えることは避けられない。

習近平政権は、14年に反スパイ法を施行するなど中国で活動する外国人の管理を強化している。スパイ行為に関わったとして日本人を拘束するケースが相次いで表面化し、拘束された16人のうち9人が懲役3-15年の実刑判決を受けた。この2年余りは確認されておらず、19年9月に北京市で北海道大の男性教授が拘束されて以来とみられる。

また、日中関係筋は同日、15年に北京で拘束され、懲役12年の実刑判決を受けて服役中だった70代の日本人男性が今月、搬送先の北京の病院で病死したことを明らかにした。男性はスパイ罪が適用されたが、どのような行為が罪に問われたのか明らかでない。

中国外務省の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は17日の記者会見で、上海での邦人拘束について「状況について分かっていない」と述べるにとどめた。その上で「中国は一貫して法に従い、法に違反した疑いのある外国人を処罰している」と主張した。

会員限定記事会員サービス詳細