英アンドルー王子、性的虐待訴えた女性と和解 18億7千万円支払い

アンドルー王子(AP)
アンドルー王子(AP)

【ニューヨーク=平田雄介】米メディアは15日、英王室のエリザベス女王(95)の次男、アンドルー王子(61)から10代のときに性的虐待を受けたとしてニューヨークの連邦裁判所に民事訴訟を起こした女性(38)と、王子の和解が成立したと伝えた。王子は、性的人身売買の被害を受けた人を支援する意思を示すため、この女性が携わる慈善団体に「多額の寄付」を行うという。

寄付額は公表されていないが、英紙デーリー・テレグラフ電子版は、王子が女性側に1200万ポンド(約18億7千万円)以上を支払うと報じた。母親のエリザベス女王が金銭的支援をするとしている。

女性は昨年8月、17歳だった2001年にニューヨークや米領バージン諸島などで王子から複数回にわたり性的虐待を受けたとして提訴した。王子は性的虐待を全面的に否定してきたが、英王室は今年1月に軍での肩書など王子の役職返上を発表した。その後、王子は「民間人」として訴訟に対応していた。

王子は、少女らへの性的虐待罪などで起訴され、拘留中の19年に自殺した米富豪、ジェフリー・エプスタイン被告と交遊があり、女性はエプスタイン氏の命令で王子と性交渉を持ったと訴えていた。王子はエプスタイン氏との関係を「後悔している」と述べたという。

和解成立により、王子をめぐる性的虐待疑惑は刑事事件を含めて全て終結する見通し。

ロイター通信によると、英王室の専門家は和解は王室のイメージダウンを防ぐ「慎重な」方法だと指摘する一方、王子の評判が永久に傷つき、将来的な「公務復帰の可能性がなくなる」と懸念を示した。英王室はコメントの発表を拒否しているという。

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