北京冬季五輪フィギュアスケート女子で、ドーピング問題が発覚したカミラ・ワリエワ(15)が15日に見せた演技について、出身国ロシアのメディアが称賛したのとは対照的に、各国では陽性反応が出た選手の出場に厳しい論調が目立った。韓国のテレビ局は演技中何もコメントしない異例の「沈黙中継」で強い抗議を示した。(共同)
ロシアメディアは「スキャンダルの渦中でも1位だった」とたたえた。
韓国メディアによると、解説者が中継中に沈黙を通したのは公共放送KBSなどテレビ3社。
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女子SP カミラ・ワリエワの演技=15日、首都体育館(桐原正道撮影)
英BBC放送は「不公平だ」「失望した」などと批判する選手や指導者の声を紹介。ワリエワの涙に触れ「世界中が見つめる中で泣く子どもを見るのは心が痛む」としつつ、「薬物検査に失格したと知るのも同様につらいことだ」と強調した。