不明女性とは小中高の同級生、女性の身案じる素振りも

末海征河容疑者(ツイッターから)
末海征河容疑者(ツイッターから)

京都府井手町で約5年前に行方不明になった当時19歳の女性を殺害したとして、京都府警は16日、殺人容疑で交際相手だった同町の会社員、末海征河(すえうみ・せいが)容疑者(25)を逮捕した。2人は小中高校と同級生。突然失踪した女性の安否について友人らが不安な日々を過ごす中、男も同じように女性の身を案じる素振りを見せていたという。

友人らによると、末海容疑者と女性は高校3年のときに交際を始めたという。ただ2人と親しかった同級生の男性は「トラブルもあったようで、別れたり付き合ったりを繰り返していた」と振り返る。

高校卒業後、末海容疑者は奈良市内の大学に進学し、京都府京田辺市のガソリンスタンドにアルバイトとして勤務。交際関係は変わらずに続いていたが、平成28年10月、女性が突如として失踪した。

末海容疑者も、女性を捜していたというが、その後友人らと音信不通に。だがそれから約3年後、何ごともなかったかのようにかつての交友関係を修復し始めた。末海容疑者のこうした振る舞いに、違和感を持った同級生も少なくなかったという。

末海容疑者の勤務先のガソリンスタンドの男性によると、勤務態度はまじめでおとなしい印象だった。逮捕前の15日は勤務日だったが、早朝に京都府警から「詳しい事情は言えないが(末海容疑者は)出勤できなくなった」と連絡があり、男性は「トラブルに巻き込まれたのかと思っていた。(事件の)ニュースを見て驚いた」と話した。

1週間前に末海容疑者と会ったという知人男性(25)も「もともと口数の少ないやつで、自分のことをあまり話さないタイプだったが、事件に関係していたとは」と困惑した。

■5年前に交際相手殺害 「遺体は山中に遺棄」


会員限定記事会員サービス詳細