山口県消防学校(山口市)で令和2年7月、水泳訓練中に同県防府市消防本部の消防士、大村翔さん=当時(21)=が溺れて死亡した事故で、訓練の指揮・監督者としての注意義務を怠ったとして、業務上過失致死罪に問われた同校の元教務課長、鍛冶英利被告(55)と、元教務課主査、助石一幸被告(49)は16日、山口地裁(小松本卓裁判官)の初公判で起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、同校での水泳訓練では消防士らが体調不良を訴える事例が毎年のように起きており、前年にも消防士が意識を失う事態があったにもかかわらず、被告らは訓練内容を改めなかったと指摘した。