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〈キャンパス訪問〉東工大 国際交流拠点タキプラザ

柳瀬梨紗子さんと、滝隼輔さん
柳瀬梨紗子さんと、滝隼輔さん

国際化といった時代の変化を背景に、大学は伝統を守りながら、新たな魅力の創造に挑戦している。学び舎(や)の温故知新を紹介するキャンパス訪問。第1回は東京工業大学大岡山キャンパス(東京都目黒区)の国際交流拠点『Hisao&HirokoTakiPlaza(ヒサオ・アンド・ヒロコ・タキプラザ)』。卒業生でぐるなび創業者で会長の滝久雄氏の寄付で、隈研吾建築都市設計事務所の設計のもと令和2年11月に完成。コロナ禍の船出となったが、学生らの柔軟な発想で各種活動の拠点として動き出している。

正門前に建つタキプラザ。建物は大岡山の起伏ある地形から、丘をイメージした。地平と一体化し、桜のプロムナードを経て、大学の象徴でもある本館に来訪者を導いてくれる。

運営を行う学生団体の柳瀬梨紗子さん(同大2年)と、コワーキングスペースの実現を目指してきた滝隼輔さん(4年)が案内してくれた=写真。

タキプラザのテーマは『つながる』。東工大には約70カ国から約1800人の留学生が在籍。国際交流の促進は寄付者・滝氏の願いでもあった。柳瀬さんは、「多様な人とつながることで見える世界が広がり、アイデアにつながっていくはず」と指摘する。

フロアプランも学生が主体となり、利便性を模索した。地下1、2階はイベント時には客席にもなる大階段によって開放的な空間に。留学や就職、学生生活に関する情報を一元化して提供できるよう各種窓口を集約した。

2階のコワーキングスペースは、同大の本髄でもあるものづくりの拠点にした。畳敷き小上がりがあり、リラックスしながら議論や研究に打ち込める。木工や電子工作ができる工房も備えた。

滝さんは、「これからは学生の主体的な活動を社会につなげていくことが求められている。地域や企業を巻き込み、より良いコミュニティーを形成する拠点にしていきたい」と話している。

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