産婦人科医確保へ和歌山県立医大に入学枠

産婦人科などの入学枠を設定する和歌山県立医科大学の付属病院=和歌山市(県提供)
産婦人科などの入学枠を設定する和歌山県立医科大学の付属病院=和歌山市(県提供)

和歌山県は15日、令和4年度の当初予算案を発表した。一般会計は前年度比1・2%減の6044億円。不足する産婦人科医の確保に向け、緊急対策費約1億円を計上した。

県によると、県立医科大学(和歌山市)に、産婦人科など診療科指定の入学枠を設定。在学中は修学資金を貸与し、医師免許取得後に県内の医療機関で一定期間勤務すれば返済を免除する。定員は数人程度を予定している。

また、大学に寄付講座を開設し、周産期医療の研究や産婦人科医の育成、診療を支援。県外大学と連携し、分娩(ぶんべん)を取り扱う県内公立病院への産婦人科医派遣を要請する。教育充実と医師確保を両立させる狙いがある。

産婦人科は、他の診療科と比べて医療訴訟が多く敬遠される傾向などもあり、医師不足が深刻化している。年間約300件の分娩に対応してきた新宮市立医療センターでは、常勤医師の退職で3月1日から産婦人科の分娩予約休止を発表している。

県の担当者は「産婦人科医の育成と教育環境の充実を図ることで、安心して出産できる医療体制を構築していきたい」としている。

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