北京冬季五輪スノーボード女子ビッグエア決勝で、岩渕麗楽(バートン)が縦3回転の超大技「トリプルアンダーフリップ」に果敢に挑んだ。着地が乱れ4位と惜しくも表彰台を逃したが、ライバルたちが駆け寄って挑戦をたたえた。岩渕の主な一問一答は以下の通り。
――今の思いは
「4年前と順位を変えることができなかったのはすごく悔しい。たくさんの人に応援してもらっている中で、結果につながる滑りができなかったのはすごく残念。たくさんの人の支えがあって、来ることができた場所なので。形に残るもので恩返ししたかった」
――最後はトリプルだった
「昨日の3本目で左手の骨を折っちゃって、左手でグラブするのがつらくて。恐怖心もあったが、けがどうこうよりもトリプルをやってみたい、こういう場所でしか気持ち的にできるものではないから、トリプルに挑戦して勝ちたいと思った。けがは手の甲の骨。固定してもらっている」
――3本目が終わった後にほかの選手が集まった
「スタートのときは、トリプルは自分だけの挑戦かなと思っていた。でも転んだのにみんな褒めてくれたり、声をかけてくれたりした。そういうライダーが周りにいてくれてうれしい」
――どんな五輪だった
「オリンピックの会場に着いてからは必要以上にプレッシャーを感じてしまって、自分で追い詰めることも多くなった。一番苦しかったが、いろんな人に応援してもらえた。苦しかった分、人の優しさを感じて乗り越えることができたオリンピックだった」