岩渕、左手甲骨折も超大技に挑戦「転んだのにみんな褒めてくれた」

スノーボード女子ビッグエア決勝で、超大技に挑んだ3本目を終え、ライバルからたたえられる岩渕麗楽(右から2人目)=15日、首鋼ビッグエア競技場
スノーボード女子ビッグエア決勝で、超大技に挑んだ3本目を終え、ライバルからたたえられる岩渕麗楽(右から2人目)=15日、首鋼ビッグエア競技場

北京冬季五輪スノーボード女子ビッグエア決勝で、岩渕麗楽(バートン)が縦3回転の超大技「トリプルアンダーフリップ」に果敢に挑んだ。着地が乱れ4位と惜しくも表彰台を逃したが、ライバルたちが駆け寄って挑戦をたたえた。岩渕の主な一問一答は以下の通り。

――今の思いは

「4年前と順位を変えることができなかったのはすごく悔しい。たくさんの人に応援してもらっている中で、結果につながる滑りができなかったのはすごく残念。たくさんの人の支えがあって、来ることができた場所なので。形に残るもので恩返ししたかった」

――最後はトリプルだった

「昨日の3本目で左手の骨を折っちゃって、左手でグラブするのがつらくて。恐怖心もあったが、けがどうこうよりもトリプルをやってみたい、こういう場所でしか気持ち的にできるものではないから、トリプルに挑戦して勝ちたいと思った。けがは手の甲の骨。固定してもらっている」

スノーボード女子ビッグエア決勝で、3本目を終えてボードを掲げる岩渕麗楽=15日、首鋼ビッグエア競技場(彦野公太朗撮影)
スノーボード女子ビッグエア決勝で、3本目を終えてボードを掲げる岩渕麗楽=15日、首鋼ビッグエア競技場(彦野公太朗撮影)

――3本目が終わった後にほかの選手が集まった

「スタートのときは、トリプルは自分だけの挑戦かなと思っていた。でも転んだのにみんな褒めてくれたり、声をかけてくれたりした。そういうライダーが周りにいてくれてうれしい」

――どんな五輪だった

「オリンピックの会場に着いてからは必要以上にプレッシャーを感じてしまって、自分で追い詰めることも多くなった。一番苦しかったが、いろんな人に応援してもらえた。苦しかった分、人の優しさを感じて乗り越えることができたオリンピックだった」

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