４月に大統領選を控えるフランスは、新型コロナウイルスの流行で大規模集会の自粛が続く。選挙は目下、メディアが主戦場だ。主要紙のウェブ版は候補者の動向を分刻みで伝え、テレビと速報を競う。
ここで気になるのは、政治と報道の「距離」。仏メディア業界は近年、買収が加速し、どこも政界と関係の深い大富豪が経営権を握るようになった。「これで報道の独立性は保てるのか」と懸念が高まり、昨年１１月には上院に調査委員会が設置された。
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