17歳村瀬、親友に感謝の最年少メダル スノーボード女子HP

スノーボード女子ビッグエアのメダル授与式で、銅メダルを手に喜ぶ村瀬心椛=15日、北京(共同)
スノーボード女子ビッグエアのメダル授与式で、銅メダルを手に喜ぶ村瀬心椛=15日、北京(共同)

15日に行われた北京冬季五輪スノーボード女子ビッグエアで、17歳の村瀬心椛(ここも)(ムラサキスポーツ)が冬季五輪の日本女子最年少メダルとなる銅メダルを獲得した。「あまり気にしてなくて『えっ、最年少?』みたいな感じ。すごくうれしい」。表彰台では満面の笑みを浮かべた。

2018年平昌五輪を見て、五輪出場が現実的な目標になりつつあった同年5月のことだ。トッププロが集まる招待大会、冬季Xゲームで軸をずらしながら縦2回転、横3回転半する大技「バックサイドダブルコーク1260」を決め、13歳で史上最年少優勝。世界に衝撃を与えた。

しかし約半年後、試練が訪れた。米国で練習中に右膝を骨折。本格的な練習が半年以上もできない中、成長を続けるライバルたちに焦りや不安を感じた。それでも「本当に悔しくて。ここで止まってはだめだと思った」。負けず嫌いな性格に火が付いた。

昨夏の東京五輪。3歳年上の友人に「自分も頑張らなきゃ」と心を動かされた。スケートボード女子ストリートでけがをおして8位に入った西村碧莉(あおり)(木下グループ)。同じ「横乗りスポーツ」に取り組み、大けがの経験があるなど境遇が重なり、親交を深めていた。

1月に米国で行われたワールドカップの後、西村に電話した。初めての五輪を前に、緊張や不安で揺れていた。「五輪だからといって意識せず、いつも通りの滑りをしたら大丈夫」。心のしこりが取れた。10位に終わった6日のスロープスタイル後には、西村から連絡がきた。「悔やしい気持ちは自分もわかる」。温かい言葉に、元気が出た。

苦しいとき、周りには常に家族や親友がいてくれた。それから9日後。感謝の気持ちを胸に北京の空を華麗に舞った先に、銅メダルのご褒美が待っていた。(久保まりな、小川寛太)

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