背中丸め、力なく「無職です」 日大前理事長初公判

東京地裁に入る日本大学前理事長の田中英寿被告=2022年2月15日午後1時22分、東京都千代田区(代表撮影)
東京地裁に入る日本大学前理事長の田中英寿被告=2022年2月15日午後1時22分、東京都千代田区(代表撮影)

東京地裁で15日に開かれた初公判の法廷で大きな背中を少し丸め、力のない声で淡々と起訴内容を認めた-。所得税法違反罪に問われた日本大学前理事長、田中英寿被告(75)。13年にわたり独裁体制を築いた「日大のドン」は、一連の事件の発覚後初めて公の場で口を開き「争う気はありません」と語った。

黒いスーツと赤いネクタイを身にまとい、眼鏡姿でゆっくりと歩きながら地裁の建物に入った田中被告。裁判長から証言台に促され、職業を問われると「無職です」と答えた。起訴状が届いているか聞かれた際には「はい?」と聞き返す場面もあった。

日大在学時に学生横綱になり、指導者に転身後は有名力士を多く育てた。大学職員としても順調に出世し、平成20年の理事長就任後は人事権を振りかざして意に沿わない教職員らを排除。アメリカンフットボール部の悪質タックル問題などでも地位は揺るがず、昨年12月に辞任するまでトップに君臨し続けた。

日大前理事長「争うつもりない」と起訴内容認める 東京地裁初公判

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