SNSに遊ぶ動画投稿 岡山女児虐待事件

西田彩容疑者が逮捕された数日後、虐待の現場となった家の前で手を合わせる男性=12日、岡山市
西田彩容疑者が逮捕された数日後、虐待の現場となった家の前で手を合わせる男性=12日、岡山市

1月に6歳で亡くなった岡山市の西田真愛(まお)ちゃんが昨年9月に鍋の中に長時間立たされるなどした虐待事件で、岡山県警が強要容疑で母親と交際相手の男を逮捕してから16日で1週間。彩容疑者は約5年前、会員制交流サイト(SNS)に真愛ちゃんと公園で楽しそうに遊んだり、食事したりする動画を投稿していた。母子を知る人は投稿内容と事件のギャップに「なぜ」と驚き、「人懐こくかわいい子だった。信じられない」と語る。

彩容疑者は平成29年4月、真愛ちゃんが姉と一緒に笑いながら滑り台を降り、カメラに近寄って「おかあさん」と話し掛ける動画を投稿。転んだ真愛ちゃんを「大丈夫?」といたわる場面もあった。

同じ月には真愛ちゃんがスパゲティを食べる様子も投稿し、「わしづかみで食べられてた。なんと豪快なっ、真愛ちゃんええこっちゃーっ」と絵文字交じりでコメントしていた。

かつて近所に住んでいた女性(81)は「真愛ちゃんは『ばあちゃん』と呼んでなついてくれて孫のようだった」と懐かしむ。「大きくなる頃には、私は年だから生きてないね」と話したとき、「やだ、やだ」と泣いて悲しんでくれたことが忘れられない。「優しい子だったのに許せない」と怒りをあらわにした。

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