ワリエワ出場可判断、「16歳未満」考慮か 待たれる徹底調査

公式練習で調整するカミラ・ワリエワ=北京(共同)
公式練習で調整するカミラ・ワリエワ=北京(共同)

北京冬季五輪のフィギュアスケート女子に出場しているロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(15)のドーピング違反問題で、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は14日、個人種目への出場を認める裁定を下した。世界反ドーピング機関(WADA)は16歳未満の選手を、柔軟な対応を取るべき「要保護者」と位置づけており、その点を考慮しての決定のようだ。一方で組織的な不正で処分を受けているロシア・スポーツ界の浄化が進んでいるかについては改めて疑問も浮かぶ。

ワリエワの個人種目への出場は認められたが、なぜ禁止薬物が検出されたのか疑問は残ったままだ。今回、国際オリンピック委員会(IOC)はワリエワへの資格停止処分を解除したロシア反ドーピング機関(RUSADA)の決定を不服としてCASに提訴しており、今後も疑問についての調査は必要だろう。

というのも、ドーピング検査データの改竄や隠蔽といった組織的な不正を認定され、代表チームとしてのロシア選手団は主要な国際大会から除外されており、北京冬季五輪も個人資格での参加にとどまる。「北京」へは潔白を証明した選手が出場を認められており、疑義が残ること自体、問題といわざるを得ない。

14年にドイツメディアが疑惑を報じて以降、ロシアはいまだ国としての関与を認めていない。IOCは16年リオデジャネイロ五輪で選手の出場可否を各国際競技連盟(IF)に丸投げし、「弱腰」と批判されたが、今回のCASの裁定がどう捕らえられるか。今後、ロシアスポーツ界の浄化が進むかにもかかってきそうだ。

WADAは「要保護者」の違反の場合は支援スタッフを調査すると規定しており、今後、コーチやチームドクターへの調査も行われる。不正と隠蔽を繰り返してきたロシアだけに、徹底した調査が待たれる。

>ワリエワの五輪出場認める CAS裁定


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