岡山市で令和2年5月、指定暴力団池田組の男性幹部(60)を銃撃したとして、殺人未遂罪などに問われた特定抗争指定暴力団山口組系大同会(鳥取県米子市)の幹部、岸本晃生被告(54)の公判が14日、岡山地裁(倉成章裁判長)であった。検察側は「強固な殺意に基づく危険な犯行」として懲役18年を求刑して結審した。判決は来月16日。
池田組は当時、特定抗争指定暴力団神戸山口組の傘下だったが、その後離脱した。
最終弁論で弁護側は「殺意はなかった」と主張。男性の足元付近を狙って発射した弾丸が偶然命中したとして殺人未遂罪ではなく、傷害罪や暴行罪の成立にとどまると訴えた。最終意見陳述で被告は「ご迷惑をお掛けしました」と述べた。