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動き出す大型選挙 新潟県の参院選と知事選 最新動向

改選期を迎える立民の森裕子参院議員(左)、参院選に向け街頭演説に立つ自民の小林一大新潟県議(本田賢一撮影)
改選期を迎える立民の森裕子参院議員(左)、参院選に向け街頭演説に立つ自民の小林一大新潟県議(本田賢一撮影)

新潟県では夏にかけて大型選挙が相次ぐ。5月の知事選が終わると、息をつく暇もなく参院選がやってくる。参院選の新潟選挙区は与野党とも公認候補予定者が決定し、準備を加速。一方、知事選は、現職の花角英世知事を含めて出馬表明した人はいない。参院選を中心にそれぞれの動向を追った。

参院選では、改選期を迎える立憲民主党の森裕子参院議員(65)の公認が昨年末に決定。4回目の当選を目指す。

自民党は昨年7月、党新潟県連政調会長を務める新人の小林一大(かずひろ)県議(48)の公認を決定。自民は改選数が2から1に減った平成28年の前々回、令和元年の前回と続けて現職が野党統一候補に敗れ新潟選挙区での議席を失っており、奪還を狙う。

連合新潟がハッパ

県議として限られたエリアで選挙を戦ってきた小林氏にとって、「最大の課題は知名度」(自民関係者)だ。早くから国会議員や県議らの案内で村上、魚沼、柏崎、上越各市など県内各地であいさつ回りをこなしている。顔を売るためのポスター設置も各地で着々と進む。今月5日には、党本部の河野太郎広報本部長が新潟入りし、小林氏らと街頭演説を行った。

懸念材料としては連立政権を組む自民と公明党との相互推薦問題がある。参院選で自公の選挙協力に影響を与えるのかどうか注目される。

選挙で立民などを支援する労働団体、連合新潟の牧野茂夫会長は1月15日の立民県連臨時大会で「自民候補予定者(小林氏)のポスターが県内各地でかなり貼られ、森氏の影が少し薄いと思っている。森氏には覚醒して頑張ってほしい」とハッパを掛けた。

立民県連は同29日、衆院議員の菊田真紀子代表を本部長とする選対本部を立ち上げ、準備を加速させていくが、最大の課題は共産党との関係だ。森氏は平成28年の前回選挙を野党統一候補として戦い、共産の支援も得て約2千票差という僅差で勝利した。しかし、立民は昨年10月の衆院選で共産と選挙協力をして惨敗しており、参院選で共産との協力関係がどうなるか注目される。一方、連合の芳野友子会長は立民に共産との決別を求めている。

そうした状況を森氏も苦慮しているようで「参院選に向けて非常に難しいなと思っている。(共産を含む)オール野党共闘や連合との共闘など、さまざまな面で丁寧に対応しなくてはいけない」と話す。

今月6日には、立民の泉健太代表が連合新潟の牧野会長と会談。「森氏の必勝に向け頑張りましょうと話した」(泉氏)という。

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