北京冬季五輪第9日の12日、23組によるアイスダンスのリズムダンス(RD)で小松原美里、小松原尊組(倉敷FSC)は22位に終わり、上位20組による14日のフリーに進めなかった。
得点を確認した小松原組は、そろって険しい表情を浮かべた。RDで65・41点。自己ベスト(68・13点)に届かなかった。尊は「良い思いで終えたかったが、少し悔しい」と唇をかんだ。
ピンクの衣装に身を包み、アップテンポな音楽に乗った。スピードあふれる滑りや安定感のあるリフトを見せたが、点数は伸びなかった。フリー進出ラインの20位とは、0・12点差だった。
結成6季目。2020年11月に尊が日本国籍を取得し、北京五輪に日本代表として出場するための道が開けた。美里は「頑張っても(五輪に)いけないかもしれないものが、頑張ったらいける、に変わった」と振り返る。昨年末の全日本選手権では、ライバルの村元哉中(かな)、高橋大輔組(関大KFSC)を抑えて4連覇し、出場権を勝ち取った。
さまざまな困難を2人で乗り越え、たどり着いた憧れの舞台だった。美里は「世界の壁は厚いけど、4年後も頑張るという気持ちになっている。糧にしたい」と前を向いた。(久保まりな)
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アイスダンスRD 演技する小松原美里(右)、小松原尊組=北京(共同)