北京五輪のショートトラック男子5000メートルリレー予選が11日行われ、吉永一貴(トヨタ・中京大)、宮田将吾(阪南大)、菊池耕太(恵仁会)、小池克典(全日空商事)の日本は1組3着で決勝に進めなかった。(共同)
後方で展開、抜くチャンスなく
平均年齢22歳に満たない若き4人のメンバーに厳しい現実が突きつけられた。ショートトラックの日本が勝負を懸けた男子リレーだったが、決勝に進めなかった。エース吉永の「うまくいけばメダルを狙える」との思いは、はかなく消えた。
ペースの遅い中盤まで最後方の4番手でレースを展開。後半に入って3番手に浮上したが、スピードが上がると抜き返された。中国が転倒して3番手となったが、前の2チームとの差が広がり、抜きにいく好機すらなかった。
2018年には世界選手権で3位に入った実績があるリレーを重点強化してきたが、今季は苦戦続きだった。ただ一人五輪経験のある22歳の吉永が「メダルを取りに行こう」と仲間を鼓舞したが、地力の差は明らか。世界は甘くなかった。(共同)