五穀豊穣祈って「カッカッカー」 山形・上山

祝い水をかけられ、両手を上げる加勢鳥たち(右)=11日、山形県上山市(柏崎幸三撮影)
祝い水をかけられ、両手を上げる加勢鳥たち(右)=11日、山形県上山市(柏崎幸三撮影)

「カッカッカーのカッカッカー」と奇声を発しながらわらで編まれた「ケンダイ」をかぶって踊る山形県上山市の民俗行事「加勢鳥」が11日、新型コロナウイルス禍で規模を縮小しながら同市内で行われた。

上山城で新型コロナの収束を願う祈願をした後、上山市民俗行事加勢鳥保存会の大沢健一会長(63)が「カッカッカーのカッカッカー、五穀豊穣(ほうじょう)、火の用心」と祈願する中、ケンダイに身を包んだ加勢鳥10羽は、奇声を上げずに静かに舞った。時折、観客から祝い水がかけられると、両手を挙げて驚く加勢鳥もいた。加勢鳥の1人、東北芸術工科大4年、鏡綾夏さん(22)は「寒かった。でもこの経験を卒論に生かします」と話した。

コロナ禍で観客数を抑える中、仙台市青葉区から来た団体職員、橋本悠里さん(35)は「地域の歴史を感じる、あたたかみのある風習でした」と話していた。

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