【北京=三塚聖平】中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は11日の記者会見で、日米豪印4カ国の協力枠組み「クアッド」に対し「中国を抑止、包囲し、米国の覇権を守る道具だ」と反発した。中国は、バイデン米政権が同盟国などと連携して「対中包囲網」の形成を進めようとしていることを強く警戒している。
趙氏は、クアッドが「人為的に対立を引き起こし、国際的な団結と協力を破壊している」と非難。4カ国に対し「すでに時代遅れとなった冷戦思考を捨て、インド太平洋地域の平和と安定に建設的な役割を発揮すべきだ」と迫った。