平野歩、極めた大技の完成度 「1日50本、60本と…練習のおかげ」

3回目の滑走でエアを決める平野歩夢=11日、雲頂スキー公園(桐原正道撮影)
3回目の滑走でエアを決める平野歩夢=11日、雲頂スキー公園(桐原正道撮影)

北京冬季五輪スノーボード男子ハーフパイプで11日、平野歩夢(TOKIOインカラミ)が金メダルを獲得した。競技後の主な一問一答は以下の通り。

――金メダルの率直な感想は

「このタイトルはずっと狙っていた。4歳から始めて、ずっと小さい頃の夢を追いかけてやってきた。その夢が一つかなった。納得いく滑りができたので満足している」

――2本目でトップに立ったかと思ったが、2位にとどまったときの心境は

「難易度の高い回転を3つ入れてのルーティンを2本目はしていたので、やっぱりおかしいなとは思ったし、いらいらした。その怒りが切れないままの3本目だった。いい意味で怒りとともに集中できていた。普段とは違う強い気持ちでスタートできた」

――トリプルコークは3本とも完成度が高かった

「パイプも大きかったので、トリプルを出しやすいというのは自分の中にあった。思ったより周りの人たちもトリプルコークを出せていなかった。自分はこの技をずっとひたすら練習してきた。1日50本、60本とやってきたことで、3本ともちゃんと大会でメークできた。練習のおかげかなと思う」

金メダルを獲得し、表彰台で日の丸を掲げる平野歩夢=11日、雲頂スキー公園(彦野公太朗撮影)
金メダルを獲得し、表彰台で日の丸を掲げる平野歩夢=11日、雲頂スキー公園(彦野公太朗撮影)

――(弟の)海祝さんがいたことで自分にプラスになったか

「兄弟でこの大きい舞台を経験したいというのは、海祝にとっては大きい目標だったけど、しっかりクリアしてきた。僕は一緒に出たいなという気持ちを昔から持っていた。最後まで滑りきって、2人で決勝に出場できたことが一番大きい思い出。お互いが高め合いながら、海祝もいい滑りをしていたし、自分の気持ちも高まっていた」

――(米国の)ショーン・ホワイト選手と抱き合ったときはどんなやりとりを

「ショーンも自分のことを褒めたたえてくれた。マジでいい滑りだったということを言ってくれて。結果どうこうじゃないということで、ショーンと僕の中ではうっすらつながっている。彼の背中をリスペクトしている。この場に立っていることが本当にすごい。彼にしかできないことをやっている」

>>金メダルの平野歩夢「完璧に決められた」 スノボ男子HP

>>平野歩夢が金メダル スノボ男子HP決勝

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